フランケンシュタイン

フランケンシュタイン
*1/27 昼 2階H列センター


念願だった韓国ミュージカル、初体感
フランケンシュタインを観てまいりました。

 

この作品自体に興味があったというより、韓国ミュージカルへの興味で観に行った本作。少し前にTwitterで流れてきた前情報が不評だったのでどんなものかなーと思っていたけど、曲はとてもよかった。

 

私が今まで観たり聞いたりしていたBWやロンドン、ドイツの作品とは全然違った。ミュージカルではあるけど、クラシカルな面も持ち合わせいる曲が多かったように感じる。使われていた楽器のせい?
pとfの幅が広く、生音の音の厚さが心地よくて、思わず聞き入ってしまった。ストーリーが重めだから作品が流れていく音楽に引っ張られているようにも感じたが、その流れが私にとっては心地よかった。

 

1幕終わりあたりに、レミゼのLook Downの出だしのような壮大な曲があったのがすごく記憶に残っている。その他にも好きな和声進行(説明はできない←)が入っている曲だったり、所々私のツボをつくフレーズがあって、その度にきゅんとした。音源で毎日聞きたい。

 

あと、芝居中や曲中の間奏部分から歌につなげる曲の持っていき方がとても好きだった。芝居から歌へ入る瞬間が分かりやすいシーンも勿論あるが、さり気なく歌に切り替わるところはそのさり気なさに乗せられてしまう。

 

曲目を把握していないのでなんとも言えないが、女性男性それぞれのソロとデュエット曲が多く、みんなで歌う曲は少なかったように感じた。
音程が予想しないところへ飛んだり、拍子が変わってたりと難しいであろう曲が多かったのも印象的だった。けどキャストはそれを難なく歌いこなしてた…さすがです…

 

あっきーは安心の安定感。特徴的な歌い方もいつもと変わらず笑 高音の時のあの声量はすごい。どこから声出てるんだろう。バンドの音に負けない表現力で、あっきーがオケをバックにコンサートができる理由が分かった気がする。今度機会があればそちらも聴きにいきたい。
小西さんは初めてお目にかかった。体格からは想像もつかない繊細な声が出てきてびっくりした。1幕と2幕の表現の幅広さ。素晴らしすぎて言葉がでない。個人的には2幕の音月さんとのデュエットがツボだった。
音月さんは、金髪似合う!!とてもかわいかった。あと何より声が好きすぎて、私が憧れる人の1人。めぐさんとのデュエットは最高だった。2幕の生きたい!って歌う曲(雑)のところは調子が悪かったのか、少し声が枯れていた気がする。
めぐさんはもう存在感が圧倒的で、何をしてても濱田めぐみ感。歌い方はどちらかというと声楽的で、発音は四季の名残があるなと思った。音の厚みのせいで、みんな所々セリフや歌詞がかき消されてしまっていたけど、唯一全てしっかり聞き取れた。

 

他のキャストさんへ思ったこともたくさんあるが、この辺にしておく。

 

 


ストーリーに関しては、Twitterの不評どおりだった。
説明と回想がとにかく長い。はやく結論を言ってくれ!!
せっかちな私は何度イライラしたことか…

 

この作品はよくあるストーリーの展開で大体の流れは見ていて予想が付いた。
説明・回想するよりも、2幕冒頭で頭でビクターとジュリアが早々と結婚していたり、エレンの罪が発覚してから首吊られるまでが早すぎたり、もっと説明してほしいシーンはたくさんあった。長々と説明があったと思えば急展開するし、その割に結論は陳腐だった。


人間の方が怪物だ!と1幕の最後くらいで言ってしまい、2幕では人間の怪物性をいかにして止めようかとか、そういう別の、さらに発展する展開がほしかった。メッセージ性は強かったけど、もう分かりきった事実でこれに胸を打たれることは全くなかった。時代背景が何百年も前の設定だから、余計にそう思ったのかもしれない。

 

あと、2幕のコロッセオシーンは見てて視覚的にも心も痛かった。ああいうシーンはあまり見るのが得意じゃないので程々にしてほしい…剣や銃での乱闘はまだ見られるけど、殴り合いは見てると私の心が殴られる。
個人的な問題なので事前にリサーチして観に行かなきゃいいだけの話なんだけど…作品として観たい気持ちは抑えられない!!!(勝手)

 

 

 

これがおそらく1月最後の観劇。
まだキャバレーへの夢は捨てられないけど。

 

なんだかんだ言いながらもいつも楽しく観劇している。
今回は内容が重かったけど曲はとてもよかったし、この作品との出会えてよかった。はやく曲を聞きこんで勉強したい。


ここで余談。
2017年始まったばかりですが、入った公演の座席が全部ドセン。0の0ズレ…(黙)
狙ったわけではないのにドセンから見られている幸せ。
たまに前の人の座高が高いと主役が見えないのが難点だけど。
この調子でドセン観劇を極める1年にしたいと思う。

 

ではまた。